病気の時のごはん

おかゆ 健康
米から炊いたおかゆ

家族の体調が悪い時によく作るメニューまとめ

 
この記事をリライトしている現在 (2020 年 3月)、コロナ ウィルスが猛威を振るっています。
 
コロナ ウィルスやインフルエンザにかぎらず、家族やパートナーが病気になると「何を作ったらいいんだろう、何なら食べられるんだろう」と困った経験があると思います。

誰かが病気になると、病院に付き添ったりなど看病にも手がかかるので、なるべく手をかけず、ほかの家族と共通の献立かほかの家族の副菜になる一品を増やすだけにしたいものです。

そんなときの自分の忘備録として「体調が悪い時によく作るメニュー」をまとめました。
一人暮らしの方も自分の調子が悪い時に応用していただけると幸いです。

病気ごはんの注意事項

風邪も含めて病気になると、何より自分が損をします。

どうやったら早く治るか、早く治すために何をしたら効果があるか、経験をもとに書いてみました。

いつも箱や紙袋が捨てられないもったいないおばさんですが、病気の時は割り切ります。

1) 食べ残しは絶対に食べない。

食べかけのごはんには、食べた人の唾液が付着しています。

コロナ ウィルスやインフルエンザ ウィルスなどは、唾液やくしゃみなどで飛沫感染するとも言われています。

子どもが小さい頃は、ついもったいない、、と食べ残しを口にして風邪をもらったりしましたが、食べ残しを捨てるようにしてからはうつらなくなりました。

自分自身の食べ残しでも、熱が高い時の残り物には元気な病原菌がついています。せっかく病原菌が弱くなってきたところに残り物を食べると、元気な病原菌をまた体内に呼び戻すことになります。

病気の時の食べ残しは捨てましょう。

2) 食器や箸は共用しない。

 1) と同じ理由で、病気の人と同じ食器や箸、スプーンを直接使わないように気を付けます。

取り箸や取り皿を用意して、面倒でも食べきれる分を少しずつ何回かに分けて食べるようにしましょう。

使った食器類は、早めにお湯、洗剤でよく洗ってきちんと乾かします。布巾もこまめに洗濯しましょう。
 
洗い物がつらい時は、使い捨ての食器や割りばしを活用して、食べ終わったらビニール袋にまとめて口を縛って捨ててしまうのも 選択肢のひとつになると思います。

洗い物で体力を消費しなくて済むし、台所を清潔に保つという意味でも、病原菌の飛散防止の意味でも有効と思います。

3) 病状によってメニューを変える。

体調が悪い時、病気の時のごはんで大事なことは、状態によって食べる物を少しづつ変えていくということです。

かかりはじめや熱が高い時は、身体が病気と闘う方に体力を全振りするので、胃腸の消化能力も一時的に弱くなります。

この時に無理に食べると、消化されずに長時間胃腸に残るので気持ちが悪くなり、吐き戻してさらに体力を消耗することになります。

食欲がないからと何も食べないでいると、脳の栄養も足りなくなるので考えも鈍り、体力が衰え、回復が遅くなります。また、 回復してきたのにいつまでもおかゆでは、力が出せません。

病状に合わせて適切な栄養を少しずつ取ることが回復の力になります。
 
赤ちゃんの離乳食を進めるように、病気のステータスに合わせて少しずつ大人の (普段の) 食事に近いものへとステップアップさせていきます。

補足 こまめに着替えて清潔を保つ

熱が高いと汗も出ているので、なるべく着替えもした方がいいです。

熱が高い時に無理に着替えをすると負担になりますが、少し体調がよくなってきたら、下着、寝間着、枕カバー等、替えられるものは着替えましょう。

10分程度窓を開けて、換気もするのもいいと思います。

ワンルームの部屋や窓を開けられないときは換気扇を回しておくのも一案です。

病気の時のメニューリスト

我が家でよく作るメニューの例です。

《熱が高い / 食欲がない》
 
 スポーツ飲料、ゼリー系栄養補助食品
 (ポカリスエット & ウィダーinゼリー等)
 
 ジュース、ゼリー、アイスクリーム
 
 
《熱がある / 食欲は少しある》
 
  桃缶詰、市販の果物入りゼリー

 かつおだしの野菜スープ
 
 粉ふきいも
 
 ささみ入りおかゆを炊く(圧力鍋や炊飯器)
 
 湯豆腐
 
 ポタージュ系スープ(コーン、カボチャ、ジャガイモなど)
 
 かき卵スープ
 
《熱が低い / 食欲もある》
 
 中華風茶碗蒸し
 
 水餃子

 うどん
 
 水炊き、白菜のミルフィーユ鍋などの鍋物
 
 肉豆腐、麻婆豆腐 (辛さ控えめ)
 
 おでん
 
 親子丼
 
  かつ丼 (揚げ物の卵とじ)  

熱が高い / 食欲がないとき のポイント

高熱が出ているときは、食欲がないことがほとんどなので、無理に食べさせず、水分を取ります。

我が家では、熱が出ると、500ml の PET ボトルのスポーツドリンクを数本と、500ml 用のストローを買って、枕元に置いて起き上がらなくても飲めるようにしていました。

スポーツ飲料は、 水分と糖分と塩分が一緒にとれるので便利です。アメリカやヨーロッパでは、高熱で食べるものがない時はコーラを飲めと言われるとか言われないとか。

風邪の時は体内のビタミンが不足するらしいので、ビタミン入りの ゼリー系栄養補助食品も併用しました。

少し熱が下がってくると、ジュースやゼリーなど口当たりのいいものを欲しがるので、 スポーツドリンクを買いにいくときついでに買っておきます。

熱があるときは、アイスクリームよりシャーベット系のほうが食べやすいようなので、アイスクリームが食べられるときはおなかは大丈夫そうかなと少し安心する材料になります。

熱がある / 食欲は少しあるとき のポイント

少し熱が引いて固形物が食べられるようになったら、水分が多くて消化がよさそうなものを作ります。
このゾーンのラインナップは、離乳食にヒントを得ました。消化のいいたんぱく質をとる感じでしょうか。

おかゆは病人食の定番ですが、炊いたご飯から作るより、炊飯器のおかゆモードや圧力鍋で炊いてみてください ! めちゃくちゃおいしいですよ。

お粥をたくときに、米の上に鳥のささみをのせて一緒に炊けば、うまみも栄養もばっちり。
ささみはおかゆを混ぜるときにほろほろほぐれるので、丸ごと乗せても大丈夫です。

好みで、シラスや卵、刻んだ青菜を混ぜてもおいしいです。我が家では病気じゃないときにもたまにお粥がリクエストされます。

ポタージュ系スープは、牛乳を使うとおなかに負担になることがあるので、豆乳をメインで作ります。

熱が低い / 食欲が出てきたころ のポイント

熱が下がって食欲が出てきてもまだ安心はできません。しばらく様子見で消化の良いごはんにします。

豆腐やひき肉からはじめて、鍋物など水分の多い料理を出して食べっぷりを見つつ、いつものごはんに戻していく段階です。

おでんに使われる練り物は、魚のすり身と山芋が原料なので、高たんぱくで栄養価も高いです。
ヨーグルトやチーズも栄養価が高いので、様子を見て少しずつ出してみます。

特におなかを壊したときなどは、いきなり揚げ物にすると負担なので、かつ丼のような卵とじにした方が食べやすいようです。

個人的にはカレーが食べられるようになったらおおむねオッケーと思っていたりします。

補足 歯磨きを忘れずに

病気になったときはつい忘れがちですが、歯磨きをきちんとしましょう。

口の中は空気や飲み物、食べ物など、体内にいろいろなものを取り込む場所です。

歯磨きで、口の雑菌や細菌を除去して身体の防御作用がよく働けるようにすることが風邪予防にもなるそうです。

ゼリーやジュースも虫歯のもとになるので、起き上がったついでに一日一回は歯磨きもするようにしましょう。

レシピは随時更新の予定です。

初回は忘備録としてメニューリストのメモをだけでしたが、加筆にあたり、病気の子どもに食事を出すときに気を付けたことも思い出して全面書き直しで再構成しました。

今後は紹介したメニューのレシピを作ってリンクさせていこうと思っています。

外食が多いと熱が出たときに何を食べていいのか困ることも多いと思うので、あまり料理をしたことがなくても簡単に作れるレシピを紹介していきたいです。

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