家族の体調が悪い時のメニューまとめ
「吐き気で何も食べられない」「食べたら気持ち悪くなった」そんな時にどうしたらいいか、友達に話した内容をまとめてみました。
今日は 2023 年 9 月なので前回「病気の時のごはん」に追記してから 3 年半サボっていたことになります。まあいろいろなことがありました。コロナ ウィルスは勢いが弱まったものの、次々と変異株が流行して当分注意が必要そうです。最近の変異株は発熱の後、下痢や吐き気の症状がでるものもあるようですね。下痢の時は絶食が基本ですが、食べないと身体がどんどん弱って治りにくくなるので困ります。
昨日たまたま、2人の友人から別々に「吐き気でたべられなくてつらい、、」と相談されたので、その時伝えたことを自分の忘備録としてをまとめました。
一人暮らしの方も自分の調子が悪い時に応用していただけると幸いです。
吐き気がある人を看病するときの注意事項
下痢や吐き気のある病気の時は、自分や他の人が出したものを始末しなければならないシーンも多いです。しかし、その汚れ物には病気の原因が含まれているので注意してください! なるべく素手で触らないようにします。使い捨て手袋があれば最善ですが、ない時は、手をビニール袋に入れ輪ゴムで手首をとめることでも代用できます。使った手袋やビニール袋は、汚れ物と一緒に処分しましょう。そのあとは石鹸で手を洗うことも忘れずに。
1) 食べ残しは絶対に食べない。ー共通ー
食べかけのごはんには、食べた人の唾液が付着しています。
コロナ ウィルスやインフルエンザ ウィルスなどは、唾液やくしゃみなどで飛沫感染するとも言われています。
子どもが小さい頃は、ついもったいない、、と食べ残しを口にして風邪をもらったりしましたが、食べ残しを捨てるようにしてからはうつらなくなりました。
自分自身の食べ残しでも、熱が高い時の残り物には元気な病原菌がついています。せっかく病原菌が弱くなってきたところに残り物を食べると、元気な病原菌をまた体内に呼び戻すことになります。
病気の時の食べ残しは捨てましょう。
2) 食器や箸は共用しない。ー共通ー
1) と同じ理由で、病気の人と同じ食器や箸、スプーンを直接使わないように気を付けます。
取り箸や取り皿を用意して、面倒でも食べきれる分を少しずつ何回かに分けて食べるようにしましょう。
使った食器類は、早めにお湯、洗剤でよく洗ってきちんと乾かします。布巾もこまめに洗濯しましょう。
洗い物がつらい時は、使い捨ての食器や割りばしを活用して、食べ終わったらビニール袋にまとめて口を縛って捨ててしまうのも 選択肢のひとつになると思います。
洗い物で体力を消費しなくて済むし、台所を清潔に保つという意味でも、病原菌の飛散防止の意味でも有効と思います。
3) 病状によってメニューを変える。ー共通ー
体調が悪い時、病気の時のごはんで大事なことは、状態によって食べる物を少しづつ変えていくということです。
かかりはじめや熱が高い時は、身体が病気と闘う方に体力を全振りするので、胃腸の消化能力も一時的に弱くなります。
この時に無理に食べると、消化されずに長時間胃腸に残るので気持ちが悪くなり、吐き戻してさらに体力を消耗することになります。
下痢や吐き気がある時は特にどうやって水分補給と栄養補給をするかが大事です。気持ちが悪くなるからと何も食べず、吐くからと水を飲むのも控えてしまうと脱水症状になります。何も食べないでいると、脳の栄養も足りなくなるので考えも鈍り、体力が衰え、回復が遅くなります。
そんな時には、病状に合わせて少しでも飲みやすいもの、少しでも吐かずに食べられる栄養を少しずつ取ることが回復の力になります。
赤ちゃんの離乳食を進めるように、病気のステータスに合わせて少しずつ大人の (普段の) 食事に近いものへとステップ アップさせていきましょう。
補足 こまめに着替えて清潔を保つ
熱が高いと汗も出ているので、なるべく着替えもした方がいいです。吐き気や下痢をしている時は臭いに敏感になりがちなので、やはりなるべく頻繁に着替えて清潔を保つことが理想です。
熱が高い時や、吐き気のあるときに着替えをするのは負担になりますが、少し体調がよくなってきたら、下着、寝間着、枕カバー等、替えられるものは着替えましょう。
10分程度窓を開けて、換気もするのもいいと思います。
ワンルームの部屋や窓を開けられないときは換気扇を回しっぱなしにしておくのも一案です。
補足 うがいと歯磨きを忘れずにやろう
病気で寝ていると忘れがちになりますが、口腔衛生は感染予防の基本です。病気で寝ていても、何か食べたらうがいと歯磨きをしましょう。うがいや歯磨きは虫歯予防だけではなく、呼吸から口の中に入ってくる病原菌を洗い流すことにもつながると思います。吐いたあと、水で口を濯ぐとさっぱりします。うがい薬や歯磨き粉は使わなくても水だけでも大丈夫です。うがい歯磨きと合わせて手も洗いますし、一石二鳥ですね。
下痢や吐き気の時に食べられそうなものリスト
花粉症のような鼻炎になって鼻水が止まらず、医者に行った時の事です。妊娠中だったので産婦人科に行ったのですが、その時とにかく水分を取るようにと言われました。鼻水に限らず、身体から排出されるものには水気が含まれるので出した分の補給が必要とのことでした。生理などで血が出た時も水分が減ってるのだそうです。なるほど!
つまり、吐き気で吐いてる時や下痢の時はいつも以上に水分を摂らないと症状が悪化するかもしれないということですね。とはいえ、水を飲むだけで吐き気といった時はどうしたらいいのでしょう。
《水は飲みにくい?》
わたしは水をそのまま飲むのが嫌で、普段から緑茶、紅茶、コーヒーなどを飲んでいます。(友人には水のようにコーヒーをがぶ飲みするから贅沢と言われます。)気温が30℃を超えるような日は水道の水も飲むので、水道水をそのまま飲んだ時にお腹溜まって冷えるような感じになるのが好きじゃないのです。
なので、吐き気がある時や下痢のときに水が飲めなくなるのは冷たいからなのでは?と思います。水の代わりに湯冷しや砂糖水、香料少なめのスポーツ ドリンクなどが飲めるか試してみましょう。砂糖水やスポーツドリンクが飲めれば糖分が取れるので回復の力になると思います。吐き気や下痢の時は炭酸が入っている飲み物は NG です!
◼︎砂糖水 湯冷し 100cc に対して砂糖 10g くらいを溶かす。レモン汁数滴入れても良い。
※マグカップに水を入れて電子レンジで 1 分弱温めるとお湯が出来ます。
《味付きお湯のバリエーション》
熱と下痢と吐き気でポカリスエット生活をしていた友人からLINEがきました。
「飽きた。塩っぽいもの食べたい。でも固形物食ったら吐く。」
そこで、味付きお湯のバリエーションを考えてみました。妊娠中の経験からこのタイミングで味噌汁を飲むと匂いで吐きそうと思ったので、その前の段階で飲めそうなものを考えました。
・かつおだしのスープ :
料理に使う顆粒のカツオ出汁の素を湯冷しで溶いたものです。
好みの濃度に調整できるのも利点です。
・麺つゆスープ、昆布しょうゆのスープ:
かつおだしのスープ応用編。かつおだしスープに麺つゆや昆布しょうゆを少しを追加します。
これが飲めるようなら具なしのインスタント味噌汁ものめるかもしれませんね。
・カップスープ (ポタージュ) :
出汁スープが飲めるやうになって小腹がすいたら、カップスープのポタージュを薄めに作って飲んでみましょう。コーンスープでもいいと思いますが、香りや薄めにしたときの味の点から、ポタージュをおすすめします。
《少し食欲が出てきた》
具なしスープが飲めるようになるとお腹が落ち着き、下痢や吐き気もおさまりつつあると思います。ここで油断は禁物です!まだいつもの食事ができるほど回復していないので、もう少し消化のいいものを食べましょう。基本的に暖かいものがおすすめですが、常温のゼリーなども食べられるのではないでしょうか。そのタイミングの食事のイメージは流動食ですね。
・プリンやゼリー、たまご豆腐など。
プリンは3連プリンなどの卵や牛乳が控えめのもので。
・ゆるめのお粥
お腹が空いてても少しずつ小分けに何度か食べて一度に食べすぎないように。
・豆腐
小さく切って具なしスープに入れてレンジで温めても美味しい。
・野菜や果実のジュース
栄養バランスが心配な時は、野菜ジュースを飲んでみるのもいいかもしれません。
吐き気や下痢の症状が治まり、安定して流動食が食べられるようになったら、柔らかめのおかずから、徐々にいつものご飯に戻します。
しばらくは脂の強いものや硬いもの、消化の悪い物を避け、コンビニでお弁当を買う時も、水餃子などのスープ系を選ぶといいでしょう。
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