訪問日 : 2019/05/04 ※ 料金、営業時間等は訪問時点の情報です。
■大正浪漫な建物と川辺の日帰り露天風呂
仕事の都合で降ってわいた6連休。前から気になっていた、北湯沢温泉の老舗旅館「御宿かわせみ」の日帰り温泉に行ってきました。
「御宿かわせみ」と聞くと、子供の頃NHKでやっていた平岩弓枝原作の時代ドラマを思い出します。
ここを通るたびに、その時代劇の雰囲気にしっぽりと当てはまる外観をみて「逢い引きの隠れ宿みたいな雰囲気でステキ」と妄想していたのですが、“日帰り温泉”でググった時に、なんと、「混浴露天温泉」としてヒットするではありませんか。
これはもう行くっきゃない!と、令和 初温泉を堪能してきました。
■交通アクセス
札幌から国道453号線を壮瞥・洞爺方面に向かって、きのこ王国を超えて進んでいくと、左手にTVCMで有名な北湯沢 湯元名水亭の立派な建物が見えます。
そのまま少し行くと、ゆるいカーブに差し掛かかり、縦看板が見えたら到着です。
駐車場は、 看板手前にあって、5台分のスペースがあります。この日は満車だったので、道路向かいの駐車場に停めました。こちらは7台はゆうに停められると思います。
■玄関・下駄箱
暖簾をくぐり、趣のある引き戸を開けると、右手にカウンター、下駄入れは左手です。
券売機はないので、小銭の用意があった方がスムーズだと思います。
入浴タオル(100円)もここで販売してました。
「女性用湯浴みレンタル」もあります。ご主人がいらっしゃったのでお借りしました。
肩ストラップがついてるマイクロファイバーっぽいブルーのバスタオルタイプで300円。
水を吸うと重かったので、次回は薄手のバスタオルを持参しようと思います。
厚手なので寒い時にはいいかもしれません。
■無料休憩室
玄関左手に、椅子テーブルと、ビールも売っている自販機があり、道路沿いの部屋が、無料休憩室として開放されています。休憩室では大きめのソファにゆったりと座って、テレビと昭和レトロな置物を眺めながら、のんびりと和めます。
1階の部屋はもう使われていないのでしょうか。無料休憩室の他に他の部屋の入り口が3つ見えます。
それぞれの部屋には、玄関風の入り口があり、立派な床柱や、襖紙が趣きのある書だったりと、異なる装飾の贅沢な作りです。部屋名はもちろん「〇〇の間」。まるで時代劇から抜け出したみたいでした。
札幌市の開拓の村にもこんな贅沢な建物はなかったはずです。骨董好きには、ワクワクする佇まいです。
トイレは、玄関右手の廊下です。
トイレは使わなかったので、中の様子はわかりませんが、 手前から、男トイレ、男湯入口、女湯入口、女トと並んでいます。
■脱衣所とお風呂のようす
脱衣所は、かご棚が6つ。3畳程度の広さでしょうか。
白い陶器の洗面台と、女湯にはドライヤーが1台ありました。
階段を5段ほど降りて浴室に入り、お目当ての露天風呂には、内湯からさらに扉を抜けて廊下を進みます。
内湯も石を使って組んである瀟洒な造りで、ゆったり浸かって、奥様気分に浸りたかったんですが、源泉掛け流し、熱っい。。。
気を取り直して早速露天風呂へ移動します。 (女湯の外湯は熱めだけど入れる温度でした)
露天風呂は、後からこしらえたようで、女湯から行くのはちょっと迷路みたいで、帰るとき迷いました(笑)
■さあ、露天風呂へ
さて!お目当ての露天風呂は、屋根のある半露天と、土手下の川辺の露天の2つです。
川辺の方は、2018年の胆振東部地震で湯船が壊れたそうですが、修復して営業再開されたとの事。
入った時、下の露天風呂には、男性3人と、男女3人のグループがいました。途中でライダーらしい男の子が入ってきて、女性の艶姿に気圧されたのか、長湯しないで上がっていました。
露天のお湯は、ちょうどいいい感じにさがってました。
石とコンクリートで石垣風に囲われた広い湯船で、川のせせらぎや鳥の声をBGMにゆったり手足を伸ばすと、新緑と青空。湯船のヘリは幅があるので、腰掛けて足湯を楽しむこともできます。
お湯は透明で、そんなに深くなく底も平らなのでどこでも座れそう。上の半露天には常連らしい年配の方が2人、日陰でうとうとしてました。半露天は、奥の方が深くなっていて、浅いプールみたいで楽しいです。
川辺の露天から半露天に行くには、階段を登って、土手の上に上がるのですが、その通路には、長椅子が置いてあって、珍しいことになんと、灰皿が設置されていました!
よく見るとビールやジュースを持ち込んでいる人も。くぅ、車で来ていなければ、、。
■まとめ
露天風呂はいつまでも入っていられそうな感じで、とても気持ち良かったです。一途に温泉が堪能できました。
新緑も良かったけど、秋の紅葉の頃に、泊まって、温泉ビールしたら最高だろうなぁ。。
2018年9月の北海道胆振(いぶり)東部地震で川辺の露天が壊れたと聞き、心配していたのですが、修理して再開していただいたので、訪問が叶いました。本当に良かったです。
公式ホームページは、タイムスタンプを見ると、震災後に開設したようです。内湯や露天風呂の写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
経営者ご夫妻ご高齢の様子ですし、大正建築の建物に泊まれる機会も、混浴の温泉もどんどん減ってるので、一度泊まって、朝昼晩と温泉を堪能してみたいです。
御宿かわせみ (日帰り入浴) | http://kawasemi40.com/ |
料金 | 700円 ※胆振東部地震後値上げとの事 |
営業時間 | 日帰り入浴 午前8:00~午後5:00 |
露天風呂 | 有(温泉:源泉かけ流し/タオルOK混浴/浴槽2) |
温泉 | 有:無色透明の硫化水素泉(単純アルカリ泉) |
浴室施設 | 男湯 内湯1 女湯 内湯1、洗い場1、外湯1 |
アメニティ | タオル販売:有/100円 女湯:ボディソープ、リンスインシャンプー有 |
館内施設 | 無料休憩室、自動販売機 |
駐車場 | 有(建物の横5台・道路の向い7~8台) |
住所 | 伊達市大滝区北湯沢温泉町40 |
定休日 | – |
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